🔴細菌の発生を抑えて、安全で快適なバスタイムを
あなたのご自宅の風呂釜にも、大量のレジオネラ菌が発生しているかもしれません
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レジオネラ感染症の原因となるレジオネラ菌は、水のあるところに必ず繁殖している細菌の一つ。一般的にスーパー銭湯などの公衆浴場では、レジオネラ菌の発生を25RLU(細菌などの発生量をあらわす単位)以下にすることが法律で定められており、それを維持するために月1回以上のペースで洗浄を行っています。その一方で、毎日使うものでありながら、定期的に自宅の風呂釜を洗浄しているという家庭はまだまだ少ないのが現実です。
「ほとんどのご家庭では、風呂釜の細菌の発生量を測定された経験がなく、ご家族のどなたが感染症などに罹って、初めて気にされるということになるでしょう。私が経験したケースでは、ご家庭の風呂釜から580,000RLU以上のレジオネラ菌を検出したことがあります」そう教えてくれたのは、風呂釜洗浄を得意とする総合ハウスクリーニング業を営む、タカハシ美掃の髙橋明範さん。髙橋さんは、これまで約5年間で1000件以上の一般家庭の風呂釜洗浄を実施。洗浄後は、そのすべてのケースで、レジオネラ菌の発生を公衆浴場と同じ、500RLU以下に抑えてきました。
「風呂釜洗浄とは、一般的な浴室クリーニングや排水口清掃とは異なり、“給湯器から浴槽までの給水管のクリーニング”を指します。ご家庭のほとんどの浴室には追い炊き機能がついていると思いますが、レジオネラ菌が発生するのはこの追い炊きの際に利用される配管の中。この部分の清掃については、『今までやったことがない』という方が大半で、当社の風呂釜洗浄では目の前でその汚れを吐き出してキレイにしますので、『こんなに汚れていたんだ!』と驚かれます」
🔴細菌の発生を抑えて、安全で快適なバスタイムを
殺菌剤・界面活性剤・マイクロバブルを利用して、配管を洗浄
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一般的に風呂釜とは、給湯器でお湯を沸かして浴槽までお湯を運ぶ装置全体のことを指します。戸建て住宅だと給湯器から浴槽まで5m程度、マンションでは10m程度の配管でつながれており、レジオネラ菌は主にその配管の中で発生。追い炊き機能を使うたびにその中を水が行き来し、汚れがどんどんと蓄積されていくことになります。「市販されている風呂釜洗浄剤もありますが、それらでは通常の追い炊き機能を利用して配管の中をクリーニングするのみですので、どうしても表面的な汚れしか取れません。そのため、一時的には細菌の発生を抑えられても、その効果が持続しなかったり、反対に蓄積された汚れの表面を覆っていた層だけを破ってしまい、余計に細菌が発生のペースが上がってしまうということもあります」
髙橋さんが風呂釜洗浄で使用するのは、千葉県に本社がある住環境テクノライフ株式会社が独自に開発した、薬剤と装置によるクリーニング。具体的には、“殺菌剤と界面活性剤によってつくられた洗浄剤を、マイクロバブルとして配管の中に送り込んで洗浄”します。「一般的な浴槽であれば、作業時間は2時間半~3時間くらい(ジェットバス・ジャグジータイプのものでは7時間くらい掛かります)。その間に、最低でも2回は洗浄剤を通します。作業中の音も静かですので、共働きのご家庭で帰宅後の時間帯で依頼を受けることもあります」
🔴 細菌の発生を抑えて、安全で快適なバスタイムを 目に見えないからこそ、意識して維持することが大切
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もともと16年以上にわたり賃貸住宅のハウスクリーニングを請け負う会社に勤めていたという髙橋さん。そこから独立してタカハシ美掃を立ち上げました。「以前の仕事では、クリーニングした住居に住まわれる方とお会いすることがなかったので、どれだけ満足していただけているのか、その実感が掴めないということがありました。独立後は、直接お客さまから依頼を受け、お客さまの目の前で作業を行います。作業前と作業後でクリーニングの効果も実感できるので、お礼の言葉をいただけることも多く、それが仕事のやりがいにもつながっています」
髙橋さんが提供しているさまざまなサービスの中でも、ここ数年で特に依頼が増えてきたという、この風呂釜洗浄。レジオネラ感染症が発症したケースだけでなく、出産など新しい家族を迎え入れる準備の一つとして利用される家庭も多いとか。中には、風呂釜洗浄を行ったことで、感染症の症状が治まったり、肌の調子が良くなったりということで、感謝されることもあるそうです(これらの効果を保証するものではありません)。「理想は月1回の洗浄ですが、まずは一度試していただいて、自宅の風呂釜配管がどれくらい汚れていたのか、知っていただくだけでも十分だと思います」
普通に浴室を利用しているだけでは、なかなか気づくことのできない風呂釜洗浄。今まで気にしたことがない…というご家庭こそ、一度、試してみる価値はありそうです。
(取材年月:2020年3月)